生活習慣病は、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えています。
その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、
これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。
栄養のバランスの取れた食事を、毎日コツコツ取ることは、忙しい社会人にとっては難しいことです。しかし、バランスのよい食事は、生活習慣病予防の基本です。たとえば、高血圧、脳卒中、心臓病といった循環器疾患や胃がんは塩分の過剰摂取により発症リスクが高まります。十分な量の野菜や適量の果物を取ることで、生活習慣病の予防に効果があります。
ところが、ほとんどの人の野菜・果物の摂取量は、目標量に達していません。また、若い人ほど外食や弁当などの昼食の利用割合が高く、バランスの良い食事摂取ができていない傾向にあります。さらに、朝食を取っていない割合も20代で最も高く、若い人ほど食生活についての課題が多くみられます。
食生活の改善に向けて心がけていただきたいポイントを2つお伝えします。
栄養のバランスのよい食事を取るコツは、メニューを決めるときに主食・主菜・副菜を揃えることです。
多様な食品を組み合わせ、調理方法が偏らないようにすることも大切です。さらに、手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせるとよいでしょう。
1食でいろいろな食品を取ることが難しいときは、1日単位でバランスを考えましょう。また、1日でいろいろな食品を取ることが難しいときは、1週間単位でバランスを考えましょう。
働いている20~60代の人にとっては、規則正しい時間に食事を取ることは難しいことです。夜遅い時間に食事を取る人も多く、食事時間が不規則になりがちです。
夜遅い時間に食事を取ると、食事から取ったエネルギーが消費されにくく、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積されやすくなります。また、夕食と就寝との間の時間を十分に確保ができないため、睡眠の質の低下を招き、心身の疲れが抜けづらくなります。
その他、翌朝、食欲がなくて朝食が食べられない原因にもなり、生活リズムも乱れやすくなります。朝食には、以下のような役割があります。
健康的な食生活を送るためには、仕事とのバランスを取りながら1日の食事を自分なりのリズムで規則的に取り、生活のリズムをつくっていくことが大切です。
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