保健指導の実施及び特定保健指導実施機会提供に関する取り組み
健康経営をするうえで重要なことは、いかに従業員が健康な状態でいつまでも働くことができるかということです。
従業員に保健指導を行うことで、従業員自身がこういうことをしていると健康ではなくなってしまうということを知ってもらったり、
すでに持病を持っている従業員には改善策を伝えたりということを行います。
保健指導は、従業員が健康でい続けるためにどうすればいいのかを知ってもらう機会でもあるのです。
1. 特定健康診査・特定保健指導
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
人口の高齢化、ライフスタイルの変化に伴い、国による各種の対策が行われているにもかかわらず、生活習慣病は増加し続けております。このような現状を踏まえ、日本では「高齢者の医療の確保に関する法律」により、特定健康診断(以下、特定健診という)、特定保健指導の実施が健康保険組合に対し義務付けられました。
特定健康診断とは?
より生活習慣病に着目した健康診査です。定期健康診断と重複する検査項目もありますが、対象者は40~75歳の組合員です。
特定保健指導とは?
メタボリックシンドローム該当者及びその予備群を減らすことを目的とした、生活習慣の改善の取り組みです。保健師等が専門的なアドバイスを行い、特定保健指導対象者となった方が、自ら健康的な生活習慣へ改善できるようサポートを行います。
2. 特定保健指導の実施
特定保健指導の対象者は、特定健診の結果から、リスクの高さに応じ、レベル別「動機づけ支援」・「積極的支援」に選定されます。その後、健康保険組合より特定保健指導受診券が送付され、受診券をもとに特定保健指導実施医療機関に参加申し込みを行います。
参加申し込み後、まずは初回面談にて保健師と一緒に、無理のない生活改善目標を立てます。その後は、生活改善目標に沿って生活改善スタートします。3~6か月後に体重など身体の変化を確認し、生活改善取り組みの振り返りを行います。
3. 特定保健指導対象者の選定基準
胸囲 | 追加リスク | 対象年齢 | ||
①血糖 ②脂質 ③血圧 | ④喫煙歴 | 40~64歳 | 65~74歳 | |
≧85cm(男性) ≧90cm(女性) |
2つ以上該当 | - | 積極的支援 | 動機付け支援 |
1つ該当 | あり | |||
なし | 動機付け支援 | |||
上記以外で BMI≧25 |
3つ該当 | - | 積極的支援 | 動機付け支援 |
2つ該当 | あり | |||
なし | 動機付け支援 | |||
1つ該当 | - |
※服薬中の者については、特定保健指導対象者としない。
※前期高齢者(65以上75歳未満)については、積極的支援の対象者となった場合でも動機付け支援とする。
保健指導判定値
- 血糖⇒空腹時血糖100mg/dl以上 または HbA1c 5.6%以上 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
- 脂質⇒中性脂肪150mg/dl以上 または HDLコレステロール40mg/dl未満 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
- 血圧⇒収縮期血圧130mmHg以上 または 拡張期血圧85mmHg以上 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
※ 健康経営銘柄選定必須要件 兼 健康経営優良法人(大規模法人部門)認定要件(PDF) はこちらからご覧いただけます。
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